一般的にらっきょうといえば、カレーの付け合わせでおなじみの、あのらっきょうを思い出しますよね。
ですが、ほかにも花らっきょうやヤマラッキョウといわれるものがあります。
一般的ならっきょうと何が違うのでしょうか?
ここでは花らっきょうとヤマラッキョウの特徴についてまとめてみました。
福井県のブランドらっきょう「花らっきょう」
花らっきょうとは、福井県の三里浜の砂丘地帯で育てられたらっきょうのブランド名です。
品種名ではなく、独自の栽培法で収穫されるらっきょうを花らっきょうといいます。
通常のらっきょうは植えつけを8月中旬~9月中旬におこない、翌年の6月~7月に収穫しますが、花らっきょうの場合は収穫時期に特徴があります。
翌年の収穫ではなく、さらに1年後の翌々年に収穫するのです。
収穫を1年遅らせて冬を2度越させます。
花らっきようは、小指の先くらいの大きさしかない小粒さも特徴の一つです。
通常、らっきょうは分球することで皮も薄くなり繊維がこまかくなるといいます。
花らっきょうは栽培期間が長いため、より多く分球します。
そのため、小粒ながら歯ごたえがよく、花らっきょうならではのシャキシャキした食感が味わえるのです。
この栽培法は、全国でも三里浜の砂丘地帯でしかおこなわれていないといいます。
すべて手作業でおこなわれ、手間暇かけて大切に育てられているそうですよ。
足かけ3年もの年月をかけるので「三年子 花らっきょう」といわれて人気を集めています。
湿地に生える多年草「ヤマラッキョウ」
ヤマラッキョウとは、やや湿った草原などに生育する多年草の植物です。
一般的に畑で栽培されるらっきょうと花がとても似ていて、山に生えることが名前の由来です。
草丈は30~60cmで、9月~10月頃に赤紫色の花を咲かせます。
ヤマラッキョウのほうが、一般的ならっきょうよりも花数が多いのが特徴です。
また、ヤマラッキョウの地上部分は冬になると枯れることも、一般的ならっきょうとの明確な違いです。
ヤマラッキョウも食べることはできます。
ですが食べる部分が少ないため、食用としてはあまり利用されていないようですよ。
まとめ
らっきょうと花らっきょうは収穫時期が違いましたね。
そしてヤマラッキョウは食用として利用されていない山野草でした。
ひとくちにらっきょうといっても、特徴はさまざまですね。
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