にんにくと言えば、ひとかけら料理に使うだけで風味が良くなり、料理に対する食欲が湧きやすくなる香味野菜ですね。
ペペロンチーノや素揚げなど、にんにく自体を主役にした料理もありますが、強い香りはあとを引いて、体や口まで臭ってしまいます。
あれだけ美味しいのだから、どうせなら臭いのしないにんにくがあれば良いのに…なんて思う方も居るかもしれませんが、実はあの強烈な臭いこそが体に良い、にんにくパワーの源であることはご存知でしょうか?
今回はそんなにんにくのにおいの成分と効果についてご紹介したいと思います!
においの正体はアリシン!
にんにくの主な成分として注目すべきはスコルジニンとアリシンという成分です。
スコルジニンは体内の栄養素を燃焼させてエネルギーに変える効果や、疲労回復に役立つビタミンB1の働きを高める作用、冷え性や不眠症にも効果があります。
一方アリシンはアミノ酸の仲間で、もともと「アリイン」という物質なのですが、実はこのアリインがにんにく特有のにおいの元なのです。
本来は無臭なのですが、刻むことでアリシナーゼという酵素が働き、その作用でアリインがアリシンという成分に変化するのだそうです。
では、そんなアリシンにはどんな効果があるのでしょうか。
抗菌除菌作用など!
アリシンに秘められたパワーで筆頭に上げられるのが抗菌・除菌作用です。
抗生物質としてよく知られているペニシリンというものがありますが、生のにんにくはペニシリンよりも強力なのだそうです。
アリシンの抗菌力は8~12万倍に薄められても効果を発揮するほど強く、ボツリヌス菌、ブドウ球菌、赤痢菌、ジフテリア菌、チフス菌などを含む70種類以上に及ぶ病原菌を予防してくれます。
また、アリシンには強い抗菌力とともに血行を促進する作用があるため、腸の動きを活発にしてくれます。
にんにくには食物繊維も含まれているため、腸の内壁を刺激し、腸管のぜん運動を促進させてくれるので、便通や便秘の改善にもピッタリなんですね!
その他にも消化促進や食欲増進、造血作用、鎮痛作用、新陳代謝の促進、ホルモン分泌の促進、アンチエイジングにも効果があることがわかっています。
これだけの効果があるにんにくですから、スーパーフードといわれるのも納得ですね!
まとめ
以上、にんにくのにおい成分とその効果についてご紹介させていただきました。
独特のにおいに、こんなにたくさんの効果があったなんてビックリですね!
みなさんもぜひにんにくのにおいを嫌がらず、美味しく食べて健康的な体を目指してくださいね!
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