沖縄県の石垣市や糸満市などで育てられているらっきょうを「島らっきょう」といいます。
小粒ながらも強い香りと辛味が特徴的で、生で食べるのがとてもおいしいといいます。
その島らっきょうについて、まとめてみました。
島らっきょうは収穫が早い
島らっきょうとは、品種の名前ではありません。
「沖縄の『島』で育ったらっきょう」という意味があるようです。
なので、品種は一般的ならっきょうと変わらないようですが、収穫時期が早いため、小粒のようです。
島らっきょうの植え付け時期は8月~9月初旬と一般的ならっきょうとほぼ変わりませんが、収穫時期が早いのです。
一般的ならっきょうは翌年の5月~6月に収穫しますが、島らっきょうは、気温も高く約3ヶ月で収穫できる地域もあるため、12月~6月までが収穫時期になります。
旬は春で、3月上旬~4月下旬です。
強い香りと辛味は土が違うから
島らっきょうは、臭いも辛さも一般的ならっきょうより強いですが、理由は何なのでしょうか?
その答えは「島尻マージ」といわれる沖縄独特の土壌にあるといいます。
島尻マージとは、石灰岩の風化でてきた暗めの赤褐色をした土で、水はけもよく、らっきょうの栽培には適しているそうです。
栄養は一般的ならっきょうとあまり変わりはありませんが、血行促進に効果があるといわれている「アデノシン」がより多く含まれています。
「アデノシン」は育毛を促進する効果も期待でき、注目の成分です。
丸ごと食べる島らっきょう
島らっきょうは、新鮮なうちによく洗って、生のまま味噌などをつけて丸かじりするのがおいしいといわれています。
ほかにも、塩で軽くもんで浅漬けもよいですね。
また、天ぷらとしても食べることもできます。
揚げたてのらっきょうの天ぷらは、生のときとは違った食感で、とてもおいしいですよ。
葉も、じつは食べることができます。
葉の部分だけで天ぷらにするもよし、軽く炒めて塩・コショウで味つけしてもおいしく食べることができます。
捨てるにはもったいないので、葉つきの島らっきょうが手に入ったらぜひ食べてみましょう。
島らっきょうは傷みやすいので、できるだけ早く食べましょう。
保存は袋に入れるなどして乾燥を防ぎ、冷蔵庫に入れておくとよいでしょう。
らっきょうは成長がさかんで、常温に置いておくとすぐに芽がでてきます。
らっきょうの芽は毒などないので食べることはできますが、やはり新鮮なうちに食べるのが一番ですよ。
まとめ
島らっきょうは収穫時期が長いので、販売されている期間も一般的ならっきょうより長めです。
一度食べたら病みつきになるといわれている島らっきょうですので、通販なども利用しながら、ぜひ味わってみたいものです。
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