らっきょうは、カレーやお茶漬けなど、どちらかといえば脇役です。
ですが、タマネギやネギの仲間である以上、栄養価や効能も似ているのではないのかと考えます。
本当にらっきょうは脇に置いたままで良いのか、らっきょうはただの野菜なのかなど、らっきょうの体に与える影響、特に血圧に与える影響について解説していきましょう。
らっきょうは、栄養価的には糖質が多少目立つだけでビタミンやミネラルなどは期待できるほど含まれていません。
ですから、らっきょうはさほど価値がないことになっています。
ですが、らっきょうの成分には驚くべき効果効能があります。
らっきょうの主な成分と説明
①フルクタン:食物繊維の一種で水溶性
・脂質が体内に吸収されるのを防ぐ効果がある
②フラボノイド:植物に含まれている色素・苦味・辛味成分でポリフェノールの一種
・強力な抗酸化作用がある
③ビタミンB1
・糖質からのエネルギーの生産と、皮膚や粘膜の健康維持を助ける
・糖質を栄養としている脳神経系の正常な働きを助ける
④サポニン:植物の根・葉・茎などに含まれている配糖体の一種
・コレステロールの除去・動脈硬化の原因となる過酸化脂質の生成を抑制
⑤含硫アミノ酸:アミノ酸の中の硫黄を含むもの
・有害重金属や環境ホルモンなどの毒素を排出(空気の汚染や農薬、水銀やカドニウムなど)
⑥ポリフェノール:植物の苦味・渋味・色素の成分となる化合物の総称(自然界に5000種類以上)
・抗酸化作用を持つ:生活習慣病の予防に効果的
らっきょうの成分の効果効能
①フルクタン
・血糖値の上昇を抑える効果
・血液中の中性脂肪とコレステロールを抑える
・整腸作用があり、下痢や便秘に効く
・便のにおいが少なくなる
・鉄やカルシウムなどのミネラルの吸収を高める
・骨粗しょう症の予防
②フラボノイド
・視機能を改善する:アントシアニン
・血流を改善する:ヘスペリジン・ルチン
・生活習慣病の予防・改善:カテキン
・更年期障害の症状を改善:イソフラボン
・アレルギーを抑制する:ケルセチン
③ビタミンB1
・疲労回復の効果
・神経の機能を正しく保つ
④サポニン
・肥満を予防する
・コレステロール値を下げる
・血流を改善
・免疫力を高める
・肝機能を高める
・咳や痰を抑制
⑤含硫アミノ酸
・肝臓の機能を高める
・脂肪肝の予防
・神経伝達物質の材料になる
・活性酸素から守ってくれる
・メラニンの生成を抑える
・シミやくすみの予防
・丈夫な肌や髪、爪などをつくるために必要な材料となる
⑥ポリフェノール
・視機能を改善する:アントシアニン
・細胞(肌や唇)を若々しく保つ:レスベラトロール
・更年期障害の症状を改善:イソフラボン・リグナン
・血流を改善:ヘスペリジン
・肝機能を高める:クルクミン
・生活習慣病の予防と改善の効果:カテキン
・肌を引き締める効果:タンニン
らっきょうと血圧
らっきょうに含まれる成分とその効果効能を見る限り、血圧とは深い関係がある様です。
細胞が活性化され、血管が丈夫になり、血流が正常に保たれ、中性脂肪やコレステロールが抑えられ、脂肪肝の予防をしてくれることで、結果、成人病の予防と改善の効果があるのです。
まとめ
らっきょうは、ずっと脇役として扱われてきましたが、小さいくせに、実は体にとってとても高い効果を持つ食材でした。
それもそのはず、その昔は薬として取り扱われていたらっきょうです。
もう、脇役などといわせません。
一般の食卓に上る様にはなりましたが、元は薬ですから、一度にたくさん食べるのは良くないのです。
一般的にお勧めの量は、4~5個です。
好きで美味しいからと、決してテレビを見ながら、お茶を飲みながらなどは食べないでくださいね。
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