にんにくに含まれるアリシンはストレスを鎮める働きがあります。
また、美容や健康を維持する効果・効能があります。
にんにくの効果はアリシンから始まる
買ったばかりのにんにくは無臭です。
ところが、にんにくを刻んだり、すりおろしたりするととたんに、にんにく特有の臭いがします。
このにおいがアリシンです。
アリシンはもともとアリインとしてにんにく内で存在します。
アリインは無臭です。
にんにくの組織が破壊されると酵素アリナーゼがアリインをアリシンに変化させます。
アリシンは、にんにく内、もしくは他の野菜類に含まれているビタミンB1と結合してアリアチンという物質に変化します。
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるビタミンです。
人が生きていく上で欠かすことができないビタミンですが、水溶性、熱とアリカリに弱く、体への吸収効率が悪いということで、摂取が難しいビタミンです。
しかし、アリアチンになると、体内でビタミンB1と同じ働きをし、さらに体内への吸収がきわめてよくなるという性質を持つようになります。
アリチアミンの効果・効能
ビタミンB1はストレスがたまると、中枢神経が不安定になり、尿中に出ていってしまいます。
しかし、アリチアミンになると、ビタミンB1と同じ働きをしながら体内にとどまり、脳や中枢神経の異常興奮を抑制して、鎮静作用をおこし、ストレスを鎮める働きがあります。
ビタミンB1には疲れの原因である乳酸が体に溜まるのを予防する働きがあります。
乳酸が体にたまると細胞の機能低下が起こり、疲労を感じるようになります。
疲れがたまるのが日常的になると、免疫力が低下して風邪をひきやすくなる可能性があります。
疲労回復にアリチアミンの形でビタミンB1を摂取すると疲労回復の効果が格段にあがり、より健康を維持する効果があります。
にんにくは健康だけでなく美容にも効果が期待できます
にんにくにはアリシンに加えて、新陳代謝の促進や血液循環をよくする作用があるスコルジニンが含まれています。
スコルジニンには皮膚の内部に適度な脂分をとどめる作用があります。
また、アリシンをはじめジアリルスルフィドといった硫化物には高い抗酸化力を持つため、アンチエイジングにも効果があると言われています。
まとめ
にんにくにふくまれるアリシン、スコルジニンは健康と美容を維持する効果・効能があります。
疲労回復、ストレス解消にはビタミンB1が重要ですが、にんにくを食べることでビタミンB1をアリチアミンという形で効率よくビタミンB1を取り入れることができます。
健康になって美容も維持することができます。
にんにくを意識して食事に取り入れていきましょう。
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