にんにくには肝臓の機能を強くし、高血圧を防ぐ効能があると言われていました。
そのカギとなるのが、にんにくに含まれるアリシンです。
摂取が難しいビタミンB1はアリシンと結びつくことで、体内への吸収効果が高まります。
にんにくを食べて、肝機能を強化し、高血圧を予防しましょう。
にんにくに含まれるアリシン
買ったばかりのにんにくは無臭です。
ところが、にんにくを刻んだり、すりおろしたりするととたんに、にんにく特有の臭いがします。
このにおいがアリシンです。
アリシンはもともとアリインとしてにんにく内で存在します。
アリインは無臭です。
にんにくの組織が破壊されると酵素アリナーゼがアリインをアリシンに変化させます。
アリシンの特徴として、強い抗菌・除菌、抗酸化作用、そして、ビタミンB1の吸収効果を高める働きです。
アリシンはビタミンBIと結合してアリアチンという物質に変化します。
水溶性で摂取が難しいビタミンB1も、アリシンとビタミンB1が結びついてアリアチンになると、体へ吸収しやすくなります。
アリシンと高血圧予防
現代の日本人は、食生活の欧米化、運動不足、過度の飲酒や喫煙、ストレスによって動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞といった生活習慣病を引き起こしやすくなっています。
高血圧の原因として、コレステロール値や中性脂肪値が高いことが原因と言われています。
にんにくに含まれるアリシンには抗酸化力があり、コレステロール値の上昇を抑える働きがあります。
また、血液をサラサラする効果や、血管を広げる作用があります。
にんにくは高血圧予防に効果がある食材といえます。
アリシンと肝臓機能強化
肝臓の働きは多くありますが、主に5点あげることができます。
・タンパク質、脂質、糖質などの栄養素の代謝
・解毒作用
・血液凝固作用
・体温調整作用
・胆汁を作り、分泌する
人間が生きていく上で非常に重要な働きをしますが、肝臓は弱っても自覚症状がなかなか出にくい臓器でもあります。
肝臓に負担をかける要素として、
・脂質糖質のとりすぎ
・ストレス
・有害物質と活性酸素
といったものがあげられます。
このような負担を軽減するビタミンとしてビタミンB1があげられますが、ビタミンB1は調理の過程で大部分が失われ、体内へ吸収されにくい物質です。
しかし、にんにくにふくまれるアリシンとビタミンB1が結びついて変化したアリチアミンは、ビタミンB1の吸収効果を高める効果があり、ビタミンB1を体内に蓄えておけるようになります。
また、アリシンがもつ抗菌・除菌作用が肝臓の解毒作用を助けます。
このように、にんにくは肝臓の機能を強化するのに、有効な食材と言えます。
まとめ
にんにくにふくまれるアリシンは高血圧予防、肝臓の機能を強化するのに有効な食材と言えます。
健康な体を維持するために、にんにくを積極的に食べましょう。
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