にんにくは滋養強壮、疲労回復など、健康を保つ上で大変効果的な食材です。
一方で、にんにくはにおいと刺激が強い食材でもあります。
栄養とにおいの源であるアリシンは、強い除菌・抗菌作用をもつため、食べすぎると体調不良を引き起こす場合もあります。
食べ方によって1日の食べられる量に目安があります。
にんにくの栄養とにおいの源、アリシン
にんにくは滋養強壮、疲労回復といった、元気や健康を維持していく上で非常に効果的な食べ物です。
そのにんにくの栄養の源となっているのは、にんにくに含まれるアリシンという化合物です。
アリシンはもともとアリインという物質でにんにく内に存在します。
にんにくを切る、すりおろすなどして組織を破壊すると、酵素アリナーゼが作用し、アリインがアリシンに変化します。
アリシンは分解してさらに硫化物ジアリルスルフィドに変化します。
アリシンはとても強い除菌・抗菌作用を持ちます。
また、疲労回復に効果のある成分ビタミンB1と結びつくことで、ビタミンB1の吸収を高めます。
にんにくからでる特有の臭いはアリシンの臭いです。
ジアリルスルフィドには抗がん作用が期待されています。
たくさん食べればたくさん元気になれるか。
そうとうも言えないのがアリシンの強い除菌・抗菌作用です。
食べ過ぎるとアリシンの除菌・抗菌作用が効きすぎてお腹の有効な菌まで除菌してしまって調子を悪くしたり、血液サラサラ効果が行き過ぎて、溶血作用により貧血やめまいが起こったり、ジアリルスルフィドがアレルゲンになり皮膚や喉のかゆみを引き起こすなど、健康になるどころかむしろ体調が悪くなることもあります。
にんにくを食べるときは、ほどほどが大事です。
にんにくの食べる量の目安は?食べ方で変わる?
生のにんにくは一日1片にしておきましょう。
加熱したものなら、3片程度です。
子どもならば、その半分にしておいた方が無難です。
1片は1玉をばらした小さい粒です。
まとめ
にんにくを食べるときには目安があります。
生ならば1日1片としておきましょう。
にんにくはそもそも刺激が強い食材です。
にんにくにふくまれるにおいと栄養の源アリシンの力を味方につけられたら、健康維持に強い力を発揮できます。
食べ過ぎて逆に体調不良にならないように、目安の範囲内で食べましょう。
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