にんにくは生物学的には毒なのでしょうか。

にんにくは滋養強壮、疲労回復に効果があると言われています。

一方で刺激が強すぎて、食べ過ぎると体の調子を崩すという一面もあります。

にんにくの毒性を調べてみました。

ニンニク 毒 生物学

にんにくに含まれる化合物

にんにくに含まれるアリインは酵素アリナーゼによってアリシンに変化します。

アリシンは安定な化合物ではなく、分解してジアリルジスルフィドなど様々な化合物となります。

にんにく特有の臭いは硫化物であるアリシンの臭いです。

にんにくを食べ過ぎると下痢や腹痛が起こりやすくなります

アリシンはにんにくの組織を破壊することで生成します。

アリシンには強い抗菌・除菌作用があり、カビ、細菌、微生物への成長を妨げる効果は非常に高いものがあります。

その効果の高さゆえに、腸内の有益な善玉菌までも退治してしまいます。

悪玉菌が優勢となった腸内環境では、下痢や腹痛を起こしやすくなります

にんにくを食べ過ぎると貧血やめまいが起こりやすくなります

アリシンには血液中の血小板の凝固作用を抑える力があり、血液サラサラ効果があります。

このサラサラ効果が行き過ぎて、溶血作用が起こり、貧血やめまいが起こりやすくなります

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にんにくアレルギーにも注意です

アリシンが変化してできるジアリルスルフィドは、アリシンと同様に刺激が強い化合物です。

ジアリルスルフィドが皮膚に触れると真っ赤にかぶれ、喉の粘膜を刺激して咳が止まらなくなるといったアレルギー反応を引き起こすことがあります

にんにくは適量食べることが大事

にんにくにふくまれるアリシンを過剰に体に取り入れると、胃腸の不調、貧血やめまい、アレルギーが起こりやすくなります。

にんにくはやはり生物学的には毒であるといえますが、毒も味方につければ強いパワーとなります。

適量を食べることで健康になりましょう。

どれくらいが1日あたりの量として適量なのでしょうか。

生のにんにくで1片、加熱したものなら3片程度です。

子どもならば、その半分にしておいた方が無難です。

まとめ

「にんにくは生物学的に毒か」と言われたら、アリシンがもつ除菌・抗菌作用を考えると毒と言えるでしょう。

しかし、適量を食べれば、アリシンは健康を維持するために大きな味方となります。

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