何にでも名前には由来があるものです。
らっきょうにもあるはずですよね。少し想像してみると、英語ではそのまま「Rakkyo」なので、英名から名づけられたわけではなさそうです。
それでは漢字の「辣韭(らっきょう)」に由来が隠されているのでしょうか?
食べている部分は「りん茎」
中国が原産のらっきょう。
別名を「オオニラ」や「サトニラ」といいますが、葉っぱは、ニラではなくネギによく似ています。
食用として出回るので、見たことがないかもしれませんが、10月下旬~11月上旬頃になると、薄い紫色の小さな花を咲かせます。
らっきょうの名産地である鳥取県のらっきょう畑では、満開時には見事な景色になるそうですよ。
らっきょうは、とても丈夫でやせた土地でも十分に育つのが特徴です。
わたしたちが食べているのは「りん茎」といわれる部分で、土の中で育ちますが根っこではなく、葉の根元が肥大したものです。
「りん茎」は辛い味がする
らっきょうには独特の辛さがありますよね。
じつは、この辛さと別名の「オオニラ」「サトニラ」が名前の由来です。
「辛辣(しんらつ)な味の韮(ニラ)」という意味から辣韭(らっきょう)と表されるようになったといいます。
ちなみに「らっきょ」ともよく耳にしますが、広辞苑によれば「らっきょう」が正しい言い方のようですよ。
栽培しやすいらっきょうですが、品種はほかの野菜と比べるとかなり少ないです。
「らくだ」「八房」「九頭竜」などがありますが、各地で栽培されているほとんどが「らくだ」です。
らっきょうに似た「エシャレット」がありますが、これは品種名ではなく、早採りしたらっきょうのことを「エシャレット」と名づけて区別しています。
まとめ
辣韭(らっきょう)という漢字の意味を知れば、由来に納得できますね。
「エシャレット」の名前の由来は、発売当時に青果卸業者の人がオシャレな名前の「エシャロット(小型の玉ねぎ)」にちなんで名づけたそうですよ。
今のあなたにおすすめの記事