料理に使うために調理したにんにくがわずか数時間で変色してしまったということはありませんか?
なぜにんにくは変色するのか、にんにくを食べた後の臭いの消し方は何があるのかを調べてみました。
にんにくはなぜ変色するの
にんにくの香りのもとになっているのはアイリンという物質で、刻んだりすりおろしたりすると、アリシンという物質に変化するそうです。
さらにアリシンは時間が経つとアルキルサルファイド化合物に変化します。
よって、にんにくに含まれるアルキルサルファイド化合物が分解され、それが空気にさらされると酸化が起こり、にんにくの中に微量に含まれる鉄分と結合して緑色になり変化します。
にんにく中の鉄分が変色しただけですので、体に影響を与えたり、安全性に関して問題はありません。
変色防止の方法って
変色しても味も臭いも変わりませんが、緑色になってしまったにんにくだと使う気がしないという方もいるでしょう。
では、どうしたら変色を防ぐことが出来るのでしょうか。
にんにくの変色防止方法としては、冷凍と加熱が効果的です。
にんにくはすりおろしてすぐに冷凍することで変色を防ぐことができ、加熱して使用することによって変色に関わる成分が破壊され、変色を防ぐことが出来ます。
その他には、レモン汁や酢を少量加えたり、オリーブオイルをかけることによっても変色を防ぐことが出来るようですよ。
緑や青色に変色したにんにくも、時間が経てば元の色に戻るようです。
臭いを防ぐ方法って
にんにくに含まれる物質であるアリシンが、体内に吸収される時に臭いを抑える食材を一緒に摂取することで、にんにくのにおいを消すことができます。
にんにくの臭いを防ぐ方法は食前・食事中・食後とそれぞれおすすめの方法があります。
食前にはタンパク質を多く含む低脂肪牛乳を飲むことがお勧めです。
なぜなら、タンパク質はアリシンを包み込むように結びつくため、その後の嫌な臭いの元になる化学変化を止められる事ができます。
食事中には青汁や緑茶などカテキンを多く含む物を飲むようにします。
カテキンには、アリシンと結合してにんにくの臭いを消す性質があります。
食後にはポリフェノールを含むりんごを食べるとアップルフェノンとカテキンの効果によって臭いが制御できます。
にんにくは体内で分解されてしまうと臭いもきつくなるため、様々な方法でにんにくの臭いを抑えるように対策をしましょう。
まとめ
にんにくは変色しても味や栄養価は変わりませんが、色が緑色だと少し食欲も軽減されてしまいますね。
気になるようならすぐに冷凍保存することをお勧めします。
にんにくの臭いを軽減する方法も様々あるので試してみてはいかがですか。
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